スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

漱石俳句 春

夏目漱石 春7

春の海

春の海に橋を懸けたり五大堂(ごだいどう)
青楼(せいろう)や欄(らん)のひまより春の海



春潮
章魚(たこ)眠る春潮落ちて岩の間 (あい)

見送るや春の潮(うしお)のひたひたに  


田楽(でんがく)

枸杞(くこ)の垣田楽焼くは此奥か

田楽や花散る里に招かれて


干鱈
楽しんで蓋をあくれば干鱈(ほしたら)


白酒

或夜(あるよ)夢に雛娶(ひなめとり)りけり白い酒


炉塞ぎ

炉塞いで山に入るべき日を思ふ

炉塞いで窓に一鳥(いっちょう)の影を印(しる)す



野焼き
野を焼けば焼けるなり間の抜ける程

三日月や野は穢多村(えたむら)へ焼て行く

春日野は牛の糞まで焼てけり

野に山に焼き立てられて雉の声

野を焼くや道標(どうひょう)焦(あせ)る官有地

野を焼いた煙りの果は霞かな


山焼く

宵々(よいよい)の窓ほのあかし山焼く火  

野に山に焼き立てられての声


畑(畠)打ち(はたうち)
飯食ふてねむがる男畠打つ

忘れしか知らぬ顔して畠打つ

八時(やつどき)の広き畑(はた)打つ一人かな

海を見て十歩に足らぬ畑を打つ

畠打のを繞(め)ぐって動きけり

打つ畠に小鳥の影の(しばしば)す

物いはぬ人と生れて打つ畠か


種卸 

種卸し種卸し婿(むこ)と舅(しゅうと)かな


接ぎ木
菊作る奴(やつこ)がわざの接木(つぎき)かな

ゆゝしくも合羽(かっぱ)に包むつぎ木かな


汐干

隻手此比良目(せきしゅこのひらめ)生捕る汐干(しおひ)よな


花見

仰向(あおむい)て深編笠(ふかあみがさ)の花見かな


鳳巾(いかのぼり)

金平きんぴら)のくるりくるりと鳳巾 

達磨傲然(ごうぜん)として風に嘯(うそぶ)く鳳巾


風船

引かゝる護謨風船(ごむふうせん)や柳の木







スポンサーサイト
コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム








管理者にだけ表示を許可する






プロフィール

ことのは堂

Author:ことのは堂
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター

この人とブロともになる

QRコード
Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。