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漱石俳句 春

夏目漱石 春4

春色


春色や暮れなんとして水深み

春の雲

真倒しに久米仙降るや春の雲

雨晴れて南山(なんざん)春の雲を吐く

春の雲をはなれて流れけり  


春の月
配所には干網(ほしあみ)多し春の月

口惜しや男と生れ春の月

蕭郎(しょうろう)の腕環偸(ぬす)むや春の月

捲上げし御簾斜也(みすななめなり)春の月

海棠(かいどう)の精が出てくる月夜かな



朧月(おぼろづき)

辻占(つじうら)のもし君ならば朧月

恐ろしや経を血でかく朧月

化石して強面(つれ)なくならう朧月

三条の上で逢ひけり朧月

片寄(かたよ)する琴に落ちけり朧月

搦手やはね橋下す朧月

罪もうれし二人にかゝる朧月

正一位(しょういちい)女に化けて朧月

御曹司女に化けて朧月


月朧

こぬ殿に月朧也高き楼(ろう)

木蓮(もくれん)と覚しき花に月朧



朧夜

詩神(ししん)とは朧夜に出る化ものか

朧の夜五右衛門風呂にうなる客

朧夜や顔に似合ぬ恋もあらん


春の星

春の星を落して夜半のかざしかな


春風

春風や女の馬子の何歌ふ  

家の棟(やのむね)や春風鳴つて白羽の矢  

春風や永井兵助(ながいひょうすけ)の人だかり  

春風や吉田通れば二階から  

家あり一つ春風春水(しゅんぷうしゅんすい)の真中に  

春風に祖師西来(そしさいらい)の意あるべし  

春風や惟然(いぜん)が耳に馬の鈴  

春風にそら解(ど)け襦子(しゅす)の銘は何  

春風に吹かれ心地や温泉(ゆ)の戻り  

春風や故人に贈る九花蘭(きゅうからん)  

乱山の尽きて原なり春の風  

刀うつ槌(つち)の響(ひびき)や春の風  

限りなき春の風なり馬の上  

抜くは長井兵助の太刀春の風  

夥(おびただ)し窓春の風門(ふうもん?かぜもん?)春の水  

筑後路や丸い山吹く春の風  

金襴の軸懸け替えて春の風  

瓢(ふくべ)かけてからからと鳴る春の風  

禅僧に旛(はた)動きけり春の風  

布さらす磧(かわら)わたるや春の風  

加茂にわたす橋の多さよ春の風  

雀巣くふ石の華表(かひょう)や春の風  

鶏(とり)の尾を午頃(うしごろ)吹くや春の風  

冠(かぶり)せぬ男も船に春の風  

蘭の香(か)や亜字欄(あじらん)渡る春の風

染物もも吹かれ春の風

楼門(ろうもん)に上れば帽に春の風

嫁の傘傾く土手や春の風  

耳の穴掘つてもらひぬ春の風

馬市の秣(まぐさ)飛び散る春の風








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