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夏目漱石 冬

夏目漱石 冬10

枯柳(かれやなぎ)


枯柳芽ばるべしども見えぬ哉  

枯柳緑なる頃妹(いも)逝けり  

化けぬ柳枯れぬと心得て  


冬枯れ

冬枯や夕陽(せきよう)多き黄檗寺(おうばくじ)  

冬枯れて山の一角竹青し  


枯るる 

炭竈(すみがま)に(くず)這ひ上(ぼる)る枯れながら  

枯ながらの氷れる岩(いわお)哉  

土手枯れて左右に長き筧哉  


寒菊(かんぎく) 

寒菊やこゝをあるけと三俵(さんだわら)  

浪人の寒菊咲きぬ具足櫃(ぐそくびつ)  

寒菊や京の茶を売る夫婦(めおと)もの  


水仙
閼伽桶(あかおけ)水仙折れて薄氷(うすごおり)  

廓燃無聖(かくねんむしょう)達磨の像や水仙花  

水仙に緞子(どんす)は晴れの(ふすま)哉  

水仙は屋根の上なり煤払(すすはらい)  

水仙白く古道顔色(こどうがんしょく)を照らしけり  

水仙の葉はつれなくも氷哉  

(ぎんびょう)を後ろにしたり水仙花  

水仙や主人唐(から) めく秦(はた)の姓  

水仙や根岸に住んで薄氷  

古瓦(こがわら)を得つ水仙のもとに(すずり)彫(ほら)む  

暁の水仙に対し川手水(かわちょうず)  

水仙の花鼻かぜの枕元  

水仙や髯(ひげ)たくはへて売茶翁(ばいさおう)  

春を待つ支那水仙や浅き鉢  

水仙や早稲田の師走三十日  

水仙花蕉堅稿(すいせんかしょうけんこう)を照しけり  

水仙や朝ぶろを出る妹が肌 


菊枯るる 

銅瓶(どうびん)に菊枯るゝ夜の寒(さむさ)哉  

床(とこ)の上に菊枯れながら明(あけ)の春  


枯蓮(かれはす) 

枯蓮を被むつて浮きし小鴨哉  



筋違(すじかい)に葱を切るなり都振 (みやこぶり) 


大根

塚一つ大根畠(ばたけ)の広さ哉  

冬ざれや青きもの只菜大根  


枯蘆(かれあし)

枯蘆の廿日流れぬ氷哉  


枯尾花(かれおばな)
蒲殿(かばどの)の愈(いよいよ)悲し枯尾花  

枯残るは尾花(おばな)なるべし一つ家(ひとついえ)  


枯れ薄すすき(芒)

日に映(えい)ずほうけし薄枯ながら  

石標(せきひょう)や残る一株の枯芒  

枯芒北に向つて靡(なび)きけり  


石蕗(つわ)の花

御手洗(みたらし)や去ればこゝにも石蕗の花  

本堂へ橋をかけたり石蕗の花  

貧にして住持(じゅうじ)去るなり石蕗の花  

空家(あきいえ)やつくばひ氷る石蕗の花  

飛石に客すべる音す石蕗の花

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