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夏目漱石 冬

夏目漱石 冬8

亥の子(いのこ)


花嫁の喰はぬといひし亥の子哉  

到来の亥の子を見れば黄な粉なり  

水臭し時雨に濡れし亥の子餅 


年の市

勢ひやひしめく江戸の年の市  

是見よと提(まつさ)げ帰る年の市  


(ひいらぎ)さす 

柊を幸多かれと飾りけり  


厄払い

君が代や年々(としどし)に減る厄払  


里神楽

里神楽寒さにふるふ馬鹿の面  


鉢叩き 

いそがしや霰(あられ)ふる夜(よ)の鉢叩  

ある時は鉢叩かうと思ひけり  


寒垢離(かんごり)

寒垢離や王事(おうじ)もろきなしと聞きつれど  


寒念仏(かんねんぶつ)

雨に雪となつて寒念仏  


達磨忌(だるまき)

達磨忌や達磨に似たる顔は誰  


芭蕉忌


芭蕉忌や茶の花折つて奉る  




大雪や壮夫羆を護て帰る  


(いたち)

扶(たす)け起す萩の下より鼬かな  




鷹狩や時雨にあひし鷹のつら  

嵐して鷹のそれたる枯野哉  

あら鷹の鶴蹴落すや雪の原  




海近し寐鴨(ねがも)をうちし筒(つつ)の音  


真鴨

初雪や庫裏(くり)は真鴨をたゝく音  


小鴨

枯蓮(かれはす)を被()むつて浮きし小鴨哉  



千鳥

船火事(ふなかじ)や数をつくして鳴く千鳥  

俊寛と共に吹かるゝ千鳥かな  




あら鷹の鶴蹴落すや雪の原  359




(こがらし)に鯨潮吹く平戸かな  

勢(きお)ひひく逆櫓(さかろ)は五丁鯨舟(ごちょうくじらぶね)  


鮟鱇(あんかう)

あんかうや孕(はら)み女の釣るし斬り  

あんかうは釣るす魚(うお)なり縄簾  

鮟鱇や小光(こみつ)が鍋にちんちろり  


河豚(鰒)ふぐ

涅槃像鰒に死なざる本意(ほい)なさよ  

物言はで腹ふくれたる河豚かな  


河豚汁(ふぐじる)(鰒汁)

賭(かけ)にせん命は五河豚汁(ごもんふぐとじる)  

河豚汁や死んだ夢見る夜もあり  

鰒汁と知らで薦めし寐覚かな  

なに食はぬ和尚の顔や河豚汁(ふぐとじる)  


海鼠(なまこ)

海鼠哉よも一つにては候(そうら)まじ  

古往今来(こおうこんらい)切つて血の出ぬ海鼠かな  

西函嶺(にしかんれい)を踰(こ)えて海鼠に眼鼻なし  

何の故に恐縮したる生海鼠哉  

安々と海鼠の如き子を生めり  

発句にもまとまらぬよな海鼠かな  


(かき)

岩にたゞ果敢(はか)なき蠣の思ひ哉
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