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夏目漱石 秋

夏目漱石 秋13

作り

去(さ)ん候(ぞうろう)是(これ)は名もなき菊作り  

の菊作る僧あり山の寺  

菊作る奴(やつこ)がわざの接木(つぎき)かな  

菊作り門札(かどふだ)見れば左京(さきょう)かな  




飲む事一斗(いっと)白菊折つて舞はん哉  

黄菊(きぎく)白菊(しらぎく)酒中の天地貧ならず  136

誰(た)が家ぞ白菊ばかり乱るゝは  

仏には白菊をこそ参らせん  

白菊に酌(く)むべき酒も候はず  

白菊に黄菊に心定まらず  

白菊にしばし逡巡(ため)らふ鋏(はさみ)かな  

白菊の一本折れて(あん)淋し  

白菊や書院へ通る腰のもの  

(えん)に上(じょう)す君が遺愛(いあい)の白き菊  

井戸の水汲む白菊の晨(あした)哉  

白菊と黄菊と咲いて日本かな  

燭(とも)し見るは白き菊なれば明らさま  

元禄の頃の白菊黄菊かな  


黄菊

黄菊白菊酒中の天地貧ならず  

善男子善女子(ぜんなんしぜんにょし)に寺の菊黄なり  

白菊に黄菊に心定まらず  

恩給に事足る老(おい)の黄菊かな  

草庵の垣にひまある黄菊かな  

京に帰る日も近付いて黄菊哉  

白菊と黄菊と咲いて日本かな  

元禄の頃の白菊黄菊かな  


菊の主 

憂ひあらば此酒に酔へ菊の主  

青山(あおやま)に移りていつか菊の主  


紫苑()

崖下に紫苑咲きけり石の間(あい)  

早稲晩稲(わせおくて)花なら見せう紫苑(はぎしおん)  


南瓜かぼちゃ(唐茄子とうなす)

唐茄子と名にうたはれて歪みけり  

どつしりと尻を据えたる南瓜かな  

沈まざる南瓜浮名を流しけり  

唐茄子の蔓(つる)の長さよ隣から  


糸瓜(へちま)(ふくべ)

風ふけば糸瓜をなぐるふくべ哉  

長けれど何の糸瓜とさがりけり  

容赦なく瓢(ふくべ)を叩く糸瓜かな  

一大事も糸瓜も糞もあらばこそ


種瓢(たねふくべ)


恩給に事を欠かでや種瓢  


秋茄子(あきなすび)

秋茄子髭(ひげ)ある人に嫁(とつ)ぎけり  

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