スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夏目漱石 夏

夏目漱石 夏4

土用干
祖母様の大振袖や土用干

玉章(たまずさ)や袖裏返す土用干


水打つ
水打て床几(しょうぎ)を両(ふた)つ并(なら)べける


麦を刈る

菊地路や麦を刈るなる旧四月

麦を刈るあとを頻(しき)りに燕かな


田舟

踏はづす蛙(かえる)是(これ)へと田舟哉


菜種打つ

菜種打つ向ひ合せや夫婦同志(めおとどうし)


鵜飼 

鵜飼名を勘作と申し哀れ也


鵜匠(うしょう)
七筋を心利きたる鵜匠哉


泳ぎ

顔黒く鉢巻赤し泳ぐ人

深うして渡れず余(よ)は泳がれず

裸体なる先生胡坐(こざ)す水泳所

泥川に小児(しょうに)つどいて泳ぎけり

なるが泳いできては背を曝(さら)す


花火

化学とは花火を造る術(じゅつ)ならん

温泉(ゆ)の村に弘法様の花火かな


蛍狩

蛍狩われを小川に落しけり  




裸体なる先生胡坐す水泳所

壁に脊を涼しからんの裸哉




汗を吹く風は歯朶より清水かな


端居(はしい)

端居して秋近き夜や空を見る


日焼け

夏痩せて日に焦(や)けて雲水の果(はて)はいかに


昼寝

涼しさや昼寐の夢に蝉の声

あつ苦し昼寐の夢に蝉の声

うき世いかに坊主となりて昼寐する

楽寝昼寝(らくねひる)われは物草太郎(ものぐさたろう)なり


夏痩

夏痩の此頃蚊にもせゝられず

夏痩せて日に焦けて雲水の果はいかに

物や思ふと人の問ふまで夏痩せぬ





青葉がちに見ゆる小村の幟(のぼり)かな




蘭湯に浴すと書て詩人なり


土用灸

土用にして灸を据(す)うべき頭痛あり  


夏籠(げごもり)

独身や髭を生して夏に籠る


夏書(げがき)

夏書すとて一筆しめし参らする

今年より夏書せんとぞ思ひ立つ

夏書する黄檗(おうばく)の僧名は即非(そくひ)





スポンサーサイト
コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム








管理者にだけ表示を許可する






プロフィール

ことのは堂

Author:ことのは堂
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター

この人とブロともになる

QRコード
Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。