スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夏目漱石 夏

夏目漱石 夏2

夕涼

夕涼(ゆうすず)し起ち得ぬ和子(わこ)喞(かこ)つらく


秋近し

端居(はしい)して秋近き夜や空を見る


雲の峰

午砲打つ地城(じしろ)の上や雲の峰

黒船の瀬戸に入(い)りけり雲の峰

行軍の喇叭(らっぱ)の音や雲の峰

二里下る麓(ふもと)の村や雲の峰

水涸れて城将降(じょうしょうおり)る雲の峰

雲の峰風なき海を渡りけり

雪の峰雷(らい)を封じて聳(そび)えけり

船此日(このひ)運河に入るや雲の峰

四国路の方へなだれぬ雲の峰


峰の雲

峰の雲落ちて筧に水の音


夏の月
もう寐ずばなるまいなそれも夏の月

隣より謡(うた)ふて来たり夏の月

夏の月眉を照して道遠し


青嵐 (あおあらし)

大手より源氏寄せたり青嵐  


薫風(くんぷう)

薫風や銀杏三抱(いちょうみかかえ)あまりなり


風薫る

花びらに風薫りては散らんとす


涼しき風

ふき通す涼しき風や腹の中

安産と涼しき風の音信(たより)哉


風涼し

野に下(くだ)れば白髯(はくぜん)を吹く風涼し



五月雨(さみだれ、ごがつあめ)

さみだれに持ちあつかふや蛇目

五月雨ぞ何処まで行ても時鳥

馬子歌や小夜(さよ)の中山(なかやま)さみだるゝ

海嘯(つなみ)去つて後すさまじや五月雨(さつきあめ)

橋落ちて恋中(こいなか)絶えぬ五月雨

五月雨や鏡曇りて恨めしき

五月雨や小袖をほどく酒のしみ

五月雨の壁落しけり枕元

五月雨や四つ手繕(よつでつくろ)ふ旧士族

目を病んで灯(ひ)ともさぬ夜(よ)や五月雨(さつきあめ)

五月雨の弓張らんとすればくるひたる

水攻の城落ちんとす五月雨

五月雨や主と云はれし御月並

一つ家(や)を中に夜すがら五月雨るゝ

五月雨やももだち高く来る人


夕立

夕立や蟹はひ上(あが)る簀子(すのこえん)

夕立の野末(のずえ)にかゝる入日かな

夕立の湖(うみ)に落ち込む勢(きおい)かな

夕立や犇(ひし)めく市の十万家(じゅうまんや)

負ふ草に夕立早く逼(せま)るなり

スポンサーサイト
コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム








管理者にだけ表示を許可する






プロフィール

ことのは堂

Author:ことのは堂
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター

この人とブロともになる

QRコード
Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。