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漱石俳句 春

夏目漱石 春13

朝桜
朝桜誰ぞや(ろざや)の落としざし




来て障子にうごく花の影

君逝きて浮世に花はなかりけり

何事ぞ手向し花に狂ふ蝶

花に酔ふ事を許さぬ物思ひ

咲きたりな花山続き水続き

普陀落(ふだらく)や憐み給へ花の旅

花に暮れて由(よし)ある人にはぐれけり

花に来たり(しつ)を鼓するに意ある人

君帰らず何処(いずこ)の花を見にいたか

逢はで散る花に涙を濺(そそげ)かし

花に寝ん夢になと来て遇ひたまへ

思ひきや花にやせたる御姿

花に濡るゝなき人の雨を寒(さ)み

人に逢はず雨ふる山の花盛(はなざかり)

拝殿に花吹き込むや鈴の音

花一木(はないちぼく)穴賢(あなかしこ)しと見上(みあげ)たる

紫の幕をたゝむや花の山

花の寺黒き仏の尊さよ

句あるべくも花なき国に客となり

花の頃を越えてかしこし馬に嫁

花の影女の影を重ねけり

花食(は)まば鶯(うぐいす)の糞も赤からん

門に立てば酒乞ふ人や帽(もう)に花

降るとしも見えぬに花の雫哉(しずくかな)

売茶翁(ばいさおう)花に隠るゝ身なりけり

高き花見上げて過ぎぬ角屋敷(かどやしき)
田楽や花散る里に招かれて


花の影 

花の影 女の影の朧かな


山桜

女らしき虚無僧見たり山桜

足弱を馬に乗せたり山桜


八重桜

奈古寺(なこでら)や七重山吹八重桜(ななえやまぶきやえざくら)


落花

花落チテ砕ケシ影ト流レケリ

一張(いっちょう)の琴鳴らし見る落花哉


花吹雪
世を忍ぶ男姿や花吹雪

花散る

冠に花散り来る羯鼓(かつこ)

辛夷(こぶし)

四つ目垣よつめがき茶室も見えて辛夷哉

祥瑞(しょんずい)を持てこさせ縁(えん)に辛夷哉
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